禁域―秘密の愛―【完】
「………だから、安心して愛に話してみたらどうですか?俺らだって、瞳さんに救われたようなもんだから。お互い様っしょ?」
「翔季君………」
…………私は、いけないことをしているのに。
あんなに私を好きでいてくれている優斗を裏切り………巧と付き合っているのに。
どうして、皆、皆………
「どうして、私の周りの人達は………私の事をそんなに心配してくれるのかな………?」
巧も、愛ちゃんも、翔季君も、かれんちゃんも、藤咲君も………皆私にはもったいないほど優しさをくれて思わず泣きそうになる。
「………それは、決まってるわよ。皆、あたしも、陽も………それに、かれんちゃんと蓮君も。皆、瞳に救われて、とても好いてるから」
「っ………」
「ね?だから、大丈夫よ。全く何度も言ってるのにね。昔から」
愛ちゃんは呆れたようにそう言った。けれど、私はとてもとてもその言葉が嬉しくて………
「ありがとう………」
巧との想いを一人で抱えなくても良いんだって思えて、凄く楽になった。