禁域―秘密の愛―【完】
「私………、巧とーーーー」
私は、今まで誰にも言えなかった巧との再会のことそして………再び巧と想いが通じ合ったことを愛ちゃん達に話した。
話した後は………少しだけ、楽になった。
「まさか………そんな事って………。優斗さんの従姉妹の婚約者が…………桐谷君だったなんて」
「うん……。私も、どうしたらいいか分からなかったよ……」
愛ちゃんも翔季君も予想もしなかった、巧と私の出来事に絶句していた。
「っ、あの、とりあえず事情は分かりました。それで…………今、桐谷先輩は何をしてるんですか?」
「巧は………今は、自分の会社の仕事に専念してる。桐谷商事の利益が桜庭家から提供された資金額を上回れば………それを返して、私と一緒になる………って」
「……なるほど。桐谷君らしいわね。曖昧にせずきちんとそうやって白黒つけようとする所が………」
愛ちゃんはそう言って笑った。