禁域―秘密の愛―【完】

そっか………、愛ちゃんやかれんちゃんは誰にも事情を話さなかったんだ。
だから、学内でも本当のことは愛ちゃん達以外誰も知らなかった。

今更ながら………愛ちゃん達の気遣いに凄く胸を打たれる。


私は………知らないうちに守られてたんだね。

「………愛は、瞳さんのことになると怖えーーーな。まぁ、俺は何ていうか………色々問題はそれなりにあると思うけど嬉しいですよ。またお似合いのお二人が見られるから。…………胸張って下さいよ。凄く、純愛じゃないですか?」



ーーーー"純愛じゃないですか?"



「っ、翔季君………」


まさか………そんな風に言ってもらえるなんて思わなかった。


「ありがとう………。凄く………凄く、嬉しい」

今まで、ただただ罪の意識に悩まされて………巧と一緒にいると決めたもののどこか苦しかった。


ーーーーー"純愛"



翔季君の…………その言葉は

私にとって、巧との恋が罪ではなく、純粋な愛なんだと………そう思っても良いんだと思わせてくれたものだった。

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