禁域―秘密の愛―【完】
「ねぇ、それより、今日びっくりしたんだから!瞳がかなり不安そうな顔をして翔季とカフェにいたの!今、桐谷君が忙しい時期なのは分かるけど………それじゃ、瞳も不安になるでしょ?ただでさえ、状況が不安定なんだから。だから、たまには瞳と一緒にいる時間を作ってよ。あたしも協力するから」
「そうですよ、桐谷先輩。思わず俺、愛との待ち合わせがあったけど瞳さんに声かけてしまいましたよ」
「君は、確か関口のーーーー」
「あ、自己紹介が遅れましたね。すみません。俺は日暮 翔季っていいます。桐谷先輩達とは高校では、学年が一つ下で俺はしかも普通科だったから先輩達とはあまり接点無かったかもしれないですけど。桐谷先輩は超有名人でしたから勝手に知ってましたよ。………まぁ、とりあえず桐谷先輩に瞳さん、デート楽しんできてください」
そう言って、愛ちゃんも翔季君も微笑んで私達を見ていた。思わず………巧と私は、顔を見合わせる。
そして…………
「…………確かに。俺は、少し仕事ばかりをし過ぎていたな。………こんな風に言われるまで気付かないとは自分でも呆れる」
「巧…………」