禁域―秘密の愛―【完】


「あと少し……本当に、あと少しなんだ。完済するまで。だから………」

「巧…………」

巧も……余裕が無いんだ。これからの未来………どうなるかなんて、本当に分からない……だから。

巧は、いつもしっかりしてて。余裕のない表情なんてあまり見せたことがないのに………。

「…………ッ、ごめんね?無理させて………あんまりにも仕事を煮詰めてるようなら私のことは気にしなーーーー」

と、言おうとしたその時


巧の唇が………私のそれを、奪った。

「んっ………」

「………俺はお前に約束した。もう二度とお前を離さないと。その為ならどんなことでも成し遂げてみせる。ただ………少し、反省したんだ。どんなことがあろうと瞳をこれ以上不安にさせたらいけなかったと」

「っ、巧………」

本当に………この人はどこまで優しいのだろう?優し過ぎて、逆に不安になる。巧は私の為に精一杯頑張ってくれてる。

けれど………私は、この人の為に何ができるのだろうとーーーー。

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