禁域―秘密の愛―【完】
「巧、待って………!」
嫌だ、このまま何も言えないまま巧と今離れるなんて………。
そう思ったけれど………
「………瞳。お前も今日はよく休め。ここ最近、色んな事があって頭が混乱してるだろ………?俺もよく頭を冷やすから………。何かあったら連絡しろよ?」
「たくっ………」
「お願いだ………。一人にさせてくれ、瞳」
「ーーーっ!」
その時………私の見た巧の顔は今までで一番傷ついている顔だった。
「あっ………」
私の、せいで。私の弱さのせいで………。
「………ごめんな、瞳」
そう言い残すと、巧は……静かに部屋を出た。
「あっ……私っ………」
力が抜け……その場に座り込んだ。
ーーーー私は何てことをしたんだろう。
一体………今、どれだけ……巧を傷付けたの………?
一番大切にしたい人なのに。こんなにも好きなのにーーーー。
「私………っ、本当に最低だよっ……」