禁域―秘密の愛―【完】
ーーーー私は、その場で泣き崩れた。
…………情けない。
本当に私は………情けなくて、弱い。
ーーーーーーー
「ーーーー瞳!」
………あれから、数週間が経った。
やっと、優斗に休みが取れたということで、私は彼に半ば圧される形で彼の両親と会食をすることになった。
私は気持ちの整理も何もかもつかないまま。でも、断る勇気もなくただ流された。
「久しぶり。………ずっと会いたかった」
優斗は本当に嬉しそうに笑ってくれた。こんな私の為に………。
「優斗………」
そんな彼の姿は、今の中途半端な私にとって心を容赦無く刺す鋭い刃のようにしかならない。
「今日は、緊張させるかもしれないけど、いつもの瞳でいいから。きっと父と母も瞳の事を気に入る。終わったら二人でどこか出かけよう。どこでも連れてくよ。行きたい所考えといて」
「うん……分かった」
「よし、じゃあ出発しよう。駐車場に行こうか」