禁域―秘密の愛―【完】
ーーーー優斗の愛車に揺られること、約15分。
都内でも最高ランクを誇る有名ホテルに到着した。
いつもなら、きっと一生掛かっても入れないかもしれないのこのホテルに感動するところだけど………
「………どうした、瞳?」
「えっ………」
今の私は………巧に黙って、優斗のご両親と会おうとしている。
………巧に対してこんなにも狡いことをしているのに。
それでも、未だに連絡さえできていない………巧のことばかり思い浮かべて。
彼の事だけが………あの日、傷付けたその表情だけが浮かんで他には何も考えられなかった。
「………かなり上の空だぞ?」
「あっ……ごめん。えっと………その。色々びっくりしちゃって」
「そっか………、そうだよな」
そう言うと優斗はそっと自分の腕に私の腕を絡ませた。
「瞳、本当に気に病むことは何も無いから。何かあれば俺がフォローするし、父と母が何か瞳にまで言おうものなら俺が全力で瞳を守る。だから、本当に安心してくれ」