禁域―秘密の愛―【完】
「……巧、ありがとう。私を……さっきの場所から連れ出してくれて」
こんな巧の顔が見れて………幸せな時間を過ごせるから。
そして、巧と共に生きると決意できたから。
「………全然。気にするな」
巧はそう笑って言うと、更に車を加速させた。
ーーーーーーー
高級車をセダンに変え、巧と私はまた走り出した。
「取り敢えず、これからどうするか………」
そうだ………。もちろん、巧のマンションには朝香さんがいるし、私のアパートも優斗に知られている。行く場所が無い。
後から………優斗には、真実を告白する。もう、巧と逃げてきた私には…………それしか道がない。
だけど、今はもう少しだけ………巧との時間が欲しい。
「瞳も正装だから目立つな………。これはどこかで着替えなきゃいけないな」
「あっ………そっか」
本当にどうすれば良いんだろう。