禁域―秘密の愛―【完】
ーーーーしばらくして。
「………え?桐谷君がまた、瞳を泣かせたんじゃないの?」
「またってお前な………」
愛ちゃんの暴走がなんとか収まった。
巧が無事で良かった………。
「じゃあ、何があったの?二人してフォーマルな服装だし」
「………」
私達はそう聞かれた途端、口を閉じた。
これまでのこと………言って良いの?
私はそう思って、巧の方に目配せをする。
ーーーー巧が…………少しだけ頷いたのが見れた。
言って良いんだね。そうだね?愛ちゃんだからーーーー。
「…………実は」
「うん?」
「………私達、逃げてきたの………」
「っ、はぁ!?逃げた!?どういうこと!?」
完全に度肝を抜かれたような愛ちゃんに対して………私は少しずつ、でもできるだけ詳しく………さっき起こった事を説明した。
「そんな事があったの………」
「………うん。それで、丁度愛ちゃんから電話がかかってきて………とりあえずここに来たんだけど………」