禁域―秘密の愛―【完】



楽しいなぁ………。友達みんなでこうして一緒に料理を作るの。

そう思いながら私は、巧達を見た………けど。

「油ってこのくらいの量でいいのか?藤咲?」

「………ま、それくらいじゃないか?」


「ち、ちょっとそれ明らかに多いよ!?巧!藤咲君!」

まずい………!二人とも、料理が何たるかを全然分かってない……!

「あ、もう油ひいたぞ、瞳?」

「綾瀬、言うの遅い」

「あぁ………」

………そうだ。この二人………凄く似てるところがあるんだった。



ーーーー理解しがたい料理オンチ。



まさかそんなところまで似なくても………。私は、初めて巧に対してため息をついた。




ーーーーーーー

『いただきまーーーーす!!』

皆でそう言いながら、かなり油がのってしまったお好み焼きを食べる。

「誰かさんのせいでちょっと油多いけど、瞳直伝のレシピで作ったから美味しい!」

「本当!でももう二度と、蓮と桐谷君を料理する時は一緒にしたらいけないね、うん」




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