禁域―秘密の愛―【完】
「えっ………知り合いなの?」
「………俺の婚約者の従兄弟だ」
「…………え!?」
「ーーーーはぁ!?」
かれんちゃんと、藤咲君は同時に驚き、箸を止めた。
「ウソでしょ、そんな………」
「ウソでこんな事は言わない」
巧がそう言った瞬間、沈黙が私達の間を流れた。
かれんちゃん達が予想以上に、戸惑ってる………。それは仕方が無いと思った。
私達がしていることは、他から見れば到底許されない行為………。 お互いに相手がいるのに、付き合っているのだから。
でも…………
「………私、巧と一緒に生きていきたいの」
「瞳ちゃん……」
「………分かってる。私達のしていることは、許されない行為だって。最初はもちろん自分の気持ちも止めたし優斗と生きていくことが、巧は朝香さんと生きていくことが運命だと思い込んだ。………だけど、止まらなかったの………。どうしてもどうしても……好きだったの」
私には、ずっとずっと、それしかないから。
許されない事をした私には巧を想う………この気持ちしか誇れるものがないから。
それだけは……かれんちゃん達が何と思おうと知って欲しかった。