禁域―秘密の愛―【完】
『桐谷君は、婚約者の方と別れたら当然今住んでいるマンションは出るでしょう?だから、彼女が桐谷君がどこにいるか勘付いてない今のうちに簡単には見つからないような新しい住居を探しとけば良いんじゃないかって思ったの。それに、瞳ちゃんのことも何かあった時にはそこにかくまえるし。
ほら、どうせ、別れる時に色々ゴタゴタはあるだろうから………秘密に逃げる場所も必要だと思うのよ』
『………ああ。それもそうかもしれないが、良いのか?そこまでしてもらって』
『何言ってるの。協力するって言ったじゃない。当然良いわよ。叔父さんにも話しとくわ』
ということで………今、私達の現在に至るんだ。
そして、巧は今日の朝方起きた時に私にこうも話してくれた。
『今日の事だが………当然、昨日、柴咲が言った通りの意味もある。けど……朝香のことも、優斗さんのことも全てカタがついたら………俺と一緒にそこに住んで欲しい。一緒に暮らそう』
『……っ、はいっ……』
私は当然、嬉しくて仕方が無くて真っ先にその二つ返事をした。
巧と一緒に生活をする未来、それを想像するだけで凄く凄く嬉しくて心が躍ったんだ………。
どんな事が待っていようと巧となら頑張れる………弱くならず前だけを向いていける。