禁域―秘密の愛―【完】


そして、私達が辿り着いたのはオフィス街にあるごく一般的な10階立てのビル。

そこの最上階までエレベーターで上がると壁に付けてある"水越不動産"と書かれたパネルが目に入った。

どうやらここで間違いないみたい。隣にはドアがあった。

「何々………"御用の方は下のベルをお鳴らし下さいますようお願い致します"……なるほど」

巧がパネル下方に書かれていた通りにパネル近くに備え付けられていたベルを押す。するとーーーー

「桐谷様でございますか?お待ちしておりました」

日本人にしては濃い顔の、ヨーロッパ系の白人のような背の高いおじさんが丁寧に頭を下げてきた。

まるで、外国人モデルが雑誌からそのままでてきたみたい。
この人が………かれんちゃんの叔父である水越 瑛(みなこし えい)さんだろう。

かれんちゃんも、カナダ人とのクオーターだって聞いてたから、日本人離れした白人系の美人ではある。

けれど……何と言うかそれを抜きにしても柴咲家のDNAは美形になる要素が入ってるのではと思ってしまう。

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