禁域―秘密の愛―【完】


「いえ、良いんですよ。本当の事ですから。通常は、確かに他の会社と比べても何も変わらない至って普通の不動産屋をしています。ですが、私達のメイン事業はあなた方のようなお客様の為に、土地や住まいを提供することです。
なので、今、普通の不動産会社に見えてるこの状態こそが外部に本当の業務が漏れない為のカムフラージュです。だから、綾瀬さんのセリフは私達にとって褒め言葉なんですよ?それがきちんと出来てませんと私達の仕事は成り立ちませんから」

「な、成る程………」

「でも、こんなに正直に仰った方はあなたが初めてですよ。…………成る程、姪が好きになるわけですね」

水越さんは、クスリと微笑んで私を見た。

………やっぱり変な事言ったんだ、私。


「瞳、そう肩を落とすな。褒められてるんだぞ?」

不意に巧が私に向かってそう言った。

「そ、そうなの?」

「ああ。お前は、そのままでいいって事だ」




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