禁域―秘密の愛―【完】


『瞳!どうしたの、何があったの!誰といるの!』

愛ちゃんが、しばらく何も事情を説明しない私の様子から何かを感じ取ったのか電話越しで焦った声で尋ねてくる。

「愛ちゃん………、 巧が………巧がまたいなくなっちゃう………私のせいでっ………」

頭の中が混乱する。 そうだーーー、結局は私のせいなんだと………。

巧がいなくなるのも、優斗がこんな事をするのも。全部………。

「愛ちゃん………、どうしよう………私のせいで巧が………優斗がダメになったら、私っ………」


『ーーーっ、瞳!取り敢えずそこにいて!すぐ来るから!どこにいるの!』

「今………神崎病院のバス停前………」

『分かった!一緒にいる人もそこで引き留めといてよ!』

そう言うと、愛ちゃんは電話を一方的に切った。
気持ちの整理も何もつかぬまま。 泣き続ける朝香さんと共に愛ちゃんを待つ………。

そして………愛ちゃんは、10分足らずでタクシーから降りてきた。

「瞳………! 」

「っ、愛ちゃんっ………!」

愛ちゃんの顔を見た途端、緊張の糸が切れたように私は無意識ながら、涙を流した。





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