禁域―秘密の愛―【完】


「瞳………こんなに痩せて………っ、一体………何があったっていうの………」

愛ちゃんは、一気に泣き崩れた私を見て驚きながらも抱きしめてくれた。



「………巧の………このままじゃ、巧の命が危ないっ………」


誰かに助けて欲しい。このどうしようもない絶望から。その一心で………私は何とかその言葉を愛ちゃんに言った。


一番想像したくない結末をーーーー


「ど………どういう事?一体何がどうなったらそうなるのよ!」

愛ちゃんもいきなりの私の告白にかなり混乱しているようだった。そして、こんな人気の多い所で騒ぎ立ててたからか段々と私達を好奇の目で見ている野次馬達も増えてくる。

「………ねぇ、あの人、あの項垂れて泣き崩れてる人。私見た事あるわよ? 確か元衆議院議員の桜庭さんのお孫さんじゃない?名前は確かーーーー」

どこからか朝香さんの素性を知っているような声まで聞こえてきた。 このままでは大変な騒ぎになる。

「っ、瞳。一先ず私のアパートに移動しよう。話はそれから聴くよ。それに………あなたも」

そう言って愛ちゃんはゆっくりと朝香さんにも目を向けた。




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