禁域―秘密の愛―【完】
「本当に………情けないわ。泣いても泣いても悔やまれるくらい。衝動的に瞳さん、あなたのせいだと言ったけど、結局は、全部最初から………自分の事ばかり考えていたあたしが悪いのよ。
巧の気持ちを………好きだったのに………全く考えてなかった。ただ自分のモノにする事だけしか考えてなかった………。だから………あたしは優斗君達の行動は許せないし賛成だってしない。私が優斗君に直接聞いてみるわ。巧がいつどこで出発するのかを」
そう言うと朝香さんは微笑んだ。"その方が早いでしょ?"と付け加えて。
やっぱり、朝香さんは………分かってくれたんだ。自分なりに考えを絞り出して………巧と私の事を認めてくれたんだ。
「………ありがとう、朝香さん」
それが嬉しくて私の目にはまた涙が溢れる。
「………うん。ホラ、瞳さん。泣いてる場合じゃ無いわ。今は巧の居場所を探し出す事が先よ?」
「良かったね、瞳」
「うん……!」
まだ………まだ、巧を救い出せる訳じゃない。だけど、希望の光が見えてきた。そして心強い味方ができた。
それが私にとって大きな救いとなったーーー。