禁域―秘密の愛―【完】


とりあえず、愛ちゃんに言われたとおりの服装にしてみたけど………。

「大丈夫かな………」

普段しない格好をしているためか、なんだかそわそわして落ち着かない。

でも、もうこれで行くしかない。

私は多少緊張しながら、待ち合わせ場所である駅へ向かった。



ーーーーーーーー

駅前に着いた私は、桐谷君の姿を探した。駅前では、まばらに人が通りすぎるか、ホームに向かって階段を降りるしていた。

しかし、桐谷君の姿は見当たらなかったため私は、スマートフォンで時刻を確認した。

「あれ?9時45分だ」

桐谷君との待ち合わせは10時だ。
まだ来てないに決まっている。私の方が、緊張しすぎて早く来てしまった。

「待つしかないよね………」

そうなんとなく呟いたーーー時。

「ーーー綾瀬!」

「えっ………?」

息を切らして………、こっちに向かってくる桐谷君の姿を見つけた。

「悪い、………待ったか?」

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