禁域―秘密の愛―【完】
「巧のこと………任せたからね?瞳さん」
「はい………っ」
「良かったね!瞳、桐谷君!」
愛ちゃんも、ピースサインをして嬉しそうにそう言ってくれた。
「うん………うん!よかっ、た………」
「もう、何で嬉しいはずの瞳さんが泣いてるのよ………。………ほら、巧。瞳さんの涙、拭いてあげてよね!」
朝香さんがそう言ったのと同時に、巧がそっと私の頬を包み、その指で私の涙を拭う。
「巧………、わたし、わた、しっ………涙、止まらないっ………ごめっ………」
一番、巧と一緒にいる事を許してくれないと思っていた朝香さんから許された。
それが、本当に嬉しくて………そして長く長く張り巡らされていたこの恋の"禁域"を少しだけ減らす事が出来たようで……… その思いが一気に涙となって溢れ出た。
「謝るな。………ちゃんと分かってるから」
巧はそう言って、微笑むと子どものように泣きじゃくる私を優しく抱きしめた。
「後………少しだ」
「っ、うん………っ」
後、少し。後少しだけだ。優斗達に認めてもらえれば私達はきっと結ばれる。
きっとーーーー