禁域―秘密の愛―【完】
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私が泣き止んだ後、愛ちゃんが淹れてくれたお茶を飲み、皆で一息つく。
「………もう直ぐ、21時か」
「巧………」
朝香さんの事は、一段落ついたけれどスマホで時間をを見る巧を見て、私はどうしても思い出さずにはいられない。
巧が明日………ブラジルに行くという事実
そして、それはーーーー
「…………瞳、話がある」
「巧………っ」
私は、彼がそう言った途端その手を握り締めた。
「巧………ダメ。 絶対に、ダメ………」
「瞳…………?」
「ブラジルに行かないで………。お願い。行かないで………」
全部、全部、私の為に………巧が選んでしまった事。 優斗達に仕組まれた事だとも知らずに………。
「知ってたのか………」
「巧………、聞いて。優斗達は、巧がブラジルに行ったとしても決して巧にアテラ社との契約を結ばせない。 全部、全部、仕組まれた事だから…………」
巧のブラジル行きを止めるには、優斗達がしようとしている事を巧に細かく話すしかない。
私は、相手の会社の事をよく知る朝香さんに助けてもらいながら巧に今、知っている全てのことを説明した。