禁域―秘密の愛―【完】
「………全くもう」
「………熱過ぎて見てられないわね」
そんな私達を見て、愛ちゃんと朝香さんが呆れたように笑っていた。
「あっ、ご、ごめん………」
私は巧から手を離すと、二人に咄嗟に謝った。やっぱり、巧の事になると周りが上手く見えなくなってしまうよ………。
「………関口。 絶対に、俺は交渉を成功させ帰って来る。だから、それまで………瞳の事を頼む」
そう言うと、巧は愛ちゃんにゆっくりと頭を下げた。
「………仕方ないわね。 そんなに桐谷君の決意が固いとなると何も言えなくなるじゃない。………それに、大切な瞳の事よ?桐谷君が帰って来るまで泣かないようにちゃんと見てる。
だから絶対に帰ってきてよ?瞳を差し置いて、地球の反対側でナイスボインのお姉ちゃんと浮気なんかしたら殴り飛ばすからね!?」
「ナイスボインってなんだよ………」
そう言って、巧と愛ちゃんは笑い合った。
「…………そうね。 そこまで巧が言うなら………優斗君達の事もあるし、かなり厳しい交渉になる事には変わらないけど、私も応援するわ。何か協力出来るような事があれば連絡頂戴」
「朝香さん………」
「朝香、………ありがとう」