禁域―秘密の愛―【完】



映画館を出て、外にでた後も私は完全に泣きっぱなしだった。

「う〜っ………」

「ったく………。本当に純粋すぎ」

涙の先で、桐谷君が柔らかく笑うのが見えた。そして………、彼は私の頭をそっと撫でる。

「っ………」

「いい映画だったな?」

桐谷君のそのいきなりの行為に私は泣くのをやめて、一気に顔が紅潮するのを感じた。

ああ、なんだか………いきなり抱きしめられたり、頭撫でられたり。

桐谷君はあまり意識していないんだろうけど………、私の心臓はその度に潰れそうだ。

それこそ、一気に涙が止まってしまうほどに。

「ーーー泣き止んだか。よかった」

「う、うん………」

「さて、落ち着いたとこでメシでも行くか」

そう言って、イタズラっぽく笑うと桐谷君は何事もなかったかのように歩き始めた。

ああ、愛ちゃん。

私……….、今日、告白するって言ったけど。

桐谷君の無意識の行為に完全に負けっぱなしの私は告白できるのかな?






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