禁域―秘密の愛―【完】
「今、 社の者にチケットを届けに行かせている。君は、到着ロビーがあるだろう?………そこで待っていなさい」
「到着ロビー………ですか?」
なぜ、空港の玄関口でなく到着ロビーに行かなければならないのか疑問に思った。
「何かね? ………言いたいことがあるなら言いなさい」
「あ、いえ………。大丈夫です」
今更………飛行機のチケットの受取場所などを気にして何がどうなるというのか。 そう思った私は何も聞かない事にした。
桐谷 光からの電話が終わると、愛ちゃんが戻ってきた。
「お待たせ、瞳。 はい、レモンティー」
「ありがとう、愛ちゃん。 ………後ね、さっき桐谷 光から電話が入ってきて飛行機のチケットを会社の方に届けさせるから、到着ロビーで待っていろと言われたの」
「えっ、何でそこ? 玄関口で良くない? 分かりやすいし」
「私もそう思ったんだけど………」
「まぁ………そこを指定されたんじゃ仕方ないわね。 行こう、瞳」
「うん…………」
愛ちゃんと私は、少し駆け足で到着ロビーへと向かった。