禁域―秘密の愛―【完】
「もう………瞳を離しはしない。何があっても」
「ッ、うんっ………」
私も、堪らず巧の手をギュッと強く握り返した。
「………巧。 取り込み中の所悪いが、もう一度聞こう」
「………何だ?」
「お前が………アテラ社と契約を交わせたその理由。 それがーーーー、ここにいる綾瀬 瞳だな?」
「えっ………!?」
まさか、アテラ社との契約に無関係の自分の名前が出るとは思わず私は声を上げてしまった。
「あぁ、そうだ」
しかし、巧は平然とそう返した。
「ど、どういうこと………?巧………?」
全くもって、私が話が見えないといった顔をしていたのが面白かったのか巧はクスリと私に微笑んで
「単純な事だ。………俺はただ、アテラ社の社長になぜこの契約を取りたいのか説明をする機会を与えてもらい、しただけだ。そして、その説明内容は……….、瞳が一番分かってるはずだろ?」
そして逆に質問を投げかける。
巧が………アテラ社の社長に説明した事が私に関係している………?
まさか………とは思った。だけどーーーー
「もしかして………私との事が契約に掛かっていると言ったの?」