禁域―秘密の愛―【完】


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「ついに………この日だ」


数日後………、 私がいたのはキー局の一つである日の丸テレビの本社ビル前。
関係者のみ通過できる玄関口に私はいた。


なぜかというと私は、 "日常お料理"の和食部門コンテストに参加をする事を決めたからだ。

勿論、この結果が巧との将来に影響する事は無くなった。

だけど………、それでも確かめてみたい。

私の努力が………そして何より、料理を作るのが好きだというその気持ちがどこまで私の"才能"として認められるかを。

自分に"才能"なんて無いと思っていた私に………桐谷 光と交わした約束はそれを私に認識させるチャンスの心を保つ大切さを教えてくれた。

そして………ここまでこれた。

だから、巧の事があってもなくても………自分自身の成長の集大成を見届ける為にどうしても参加をしたかった。


「ついに………今日か。瞳」

「巧………」

巧が私をここまで車で送ってくれた。
あの空港での出来事から数日しか経っていないからかまだここに巧がいる事が夢のようだ。

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