禁域―秘密の愛―【完】


「そして、それを私達は評価しました。これからもその才能を大切にして下さい。………本日は本当におめでとうございます」

そう言って、審査員長は準グランプリのトロフィーと特別賞の盾を私に渡した。

それを受け取った瞬間………

「………ッ、 本当に、こちらこそ………私の料理を認めて下さりありがとうございます………」

このコンテストの場で私の才能が認められたと一気に実感をして私はまた気付けば大粒の涙を流していた。

よかった………。 本当に、頑張ってよかった。

そして、不意に巧がいる観客席の方を見る。 巧は、それに気付きニコリと私に微笑みながら拍手をしてくれた。

やったよ………巧。

あなたが見つけ出してくれた………私の才能を発揮できた。

初めて、自分自身を少し誇れるようになった。
これもあなたがくれた愛の証ーーーー。






ーーーーー


「おめでとう、瞳」

「ありがとう………巧」

そして、コンテストが無事終了し今は巧と彼の車の中で帰路の途中。

「俺が言った通りだっただろ? 瞳には、食べる人の事を思える料理が作れる才能があるって」

「うん………。 巧がそう言わなければ私はそれに気付かなかった。 本当にありがとう………巧」



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