禁域―秘密の愛―【完】
ーーー桐谷君と私が付き合ってる?
それは………
「………違う、けど」
だけど、私は………
「ーーーそう!」
私がそう言った瞬間、かれんちゃんの顔がぱあっと輝いた。
「良かったあ」
今までに見たことがないようなかれんちゃんの笑顔。
私の中の疑惑が確信に変わる時だった………。
「かれんちゃん………、桐谷君のこと」
「そうよ。私………桐谷君のこと、好きなの」
けれど、それを聞いた瞬間、私の頭の中は真っ白になった。
まさか………、愛ちゃんに言われたことが現実になるなんて。
しかも、こんな突然に舞い降りてくるなんて思いもしなかった。
「一目惚れだったの。学校で見かけるたびに気持ちが高まっていった。あんなにカッコ良くて、文武両道で、実家は大企業。まるで、王子様。好きにならないはずがないでしょ?」
「あ………」
「ねえ、瞳ちゃん」
かれんちゃんは、完全に戸惑っている私の様子など関係ないかのように
「私………、桐谷君の彼女になりたいの。協力してくれない?」
そう笑って言った………。