禁域―秘密の愛―【完】
ーーー私が、桐谷君とかれんちゃんが恋人になるのを、手伝うの?
………私が?
「どうかな、瞳ちゃん?桐谷君って瞳ちゃんとは、仲の良い友達なんでしょう?ちょっと桐谷君を私に紹介するだけでいいから!お礼もするし!ねっ?」
「かれんちゃん………」
どうしよう………。なんていえばいい?
でも、私はーーー
「………瞳ちゃん?」
私は………、ううん。
私だって………、桐谷君のことが好きなんだ。
カッコいい見た目とか、文武両道な所とか、実家は大企業とか………そんなことなんて関係ない。
それに、桐谷君は、王子様みたいじゃない。
器用に人と接せられないし………、無愛想でもある。
でも、本当は凄く、凄く優しい人。
桐谷君が、私のことをきちんと見て、接してくれた。
彼の傍にいるか迷っていた私に守ってくれると………、真っ直ぐな瞳で約束してくれた。
その全てが………、大好きで仕方なくて。
………誰にも、そんな桐谷君を渡したくない。
例え、私より明らかに凄く可愛くて性格もいい子でも………。
こんなワガママを言うなんて………。
いつの間に私は、こんなにも桐谷君を好きになっていたんだろう………?