禁域―秘密の愛―【完】
一体………どんな子達が、あんな酷いことをしたんだろう。
クラスの子達も………元はと言えば、今から会う子達に、桐谷君への憧れの気持ちを利用されただけ。
そんなことをする計算高い子達に会うのは怖いし、どんな顔をして対面すればいいのかもわからない。
けれど、やっぱりケジメはつけなきゃ。
かれんちゃんの言うとおり、謝罪してもらわなきゃ。
私はそう思い、意を決して扉を開けた。
目の前には………
「………え?」
私はその姿を見た瞬間、心臓が止まるかと思うほどの衝撃を受けた。
ーーーそこにいたのは
「藤咲、君………?」
私に向かって、敵意の眼差しを向けていた藤咲君だったーーー。
「どうしてここに………」
「アンタを待ってた………」
「えっ、なんで………、きゃあッ!?」
一瞬にして、藤咲君に両腕を掴まれた私は、床に押し倒されていた。
何………?
一体、何が………起こっているの?