禁域―秘密の愛―【完】


ーーー露わになる私に対するかれんちゃんの増悪。


そして、それと比例する桐谷君への強い想い………。

すべてが私の胸に突き刺さって、痛みを伴う。

「あんたもあんたで、私が気持ちを言えば私との差を感じて諦めてくれると思ったら、拒否したからびっくりよ………!どこまで、私の邪魔をすれば気が済むのよッ!」

「っ!」

「だから………、もう強行手段しかないわよね?」

かれんちゃんはそう言って微笑んだ。

それは、物凄く綺麗で………でも私が今までに見た何よりも恐ろしかった。



「ーーー蓮。瞳ちゃんを抱いて」




そして、告げたのは………、信じられない言葉。


やだ………やだ!

嫌だ………!


誰か………ッ!!


「た、助けてッ!!ッ、う!」

その瞬間、藤咲君に片方の手で口を押さえられガムテープで塞がれる。

そして、近くにあったロープで腕を両方巻きつけられ完全に身動きができない。

「静かにしろ………」

「瞳ちゃん。蓮は、上手いのよ。よかったじゃない。瞳ちゃんは、そんな蓮に犯されて、桐谷君に相手にされなくなる。それでいいでしょう?全てが完璧よ」
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