眠り姫はひだまりで【番外編】
…好き?
今日初めて話した僕のことが、好き?
「…えっと……なんで?」
尋ねてみると、驚くほど早く答えられた。
「わかんないです!」
意味がわからない!
どうしよう、告白されたことは何度かあるけど、こんな意味不明な告白は初めてだ。
違う意味で頭が痛くなってくる。
どちらにしろ付き合う気はないから、僕はとりあえず断ることにした。
「…あー…ごめん、僕、今誰かと付き合う気はないから…」
「なんでですか!?」
えっ、そこ訊く?
なんでって…ええ…
「好きな人でもいるんですか!?」
ドキ、と。
確かにそのとき、心臓の奥を掴まれたような、そんな感覚がした。
そんな自分を、心のなかで嗤う。
…まだ、好きなのかよ。
「…ごめん。ちょっと、そこはなんとも言えないけど。誰かと付き合う気は、ないんだ。ごめんね」
そう笑うと、彼女…町田さんは眉を下げた。