眠り姫はひだまりで【番外編】
「…そうですか…」
…似てる、声。
ふわふわな髪、背丈、しょんぼりとしたときの雰囲気まで。
…全部、似てるから。
苦しくなる。
似てるから気になって、似てるから苦しい。
…ごめんね。
「でもっ!」
突然出された大声に、びくっと肩が震えた。
「あたし、諦めません!絶対!!」
目を見開く僕に、『彼女』とそっくりな声で、町田さんはそう言った。
…似て、ないな。
色葉とは、少し違う。
パワフル、って言葉が似合いそうな、そんな子だ。
「えっと、今日はほんと、すいませんでした!このお礼とお詫びは、またいつか!では!」
ぺこりと頭を下げると、町田さんは素早い動きで保健室を出て行った。
「…………………」
また、保健室に静寂が戻る。
僕は呆然と、町田さんの去って行ったあとを眺めた。