眠り姫はひだまりで【番外編】


僕が町田さんに告白されたことを言ったら、柚木の奴『えっもはや運命じゃね?それ』とかふざけたことをぬかしやがった。

僕にとっては、不運でしかないんだよ!


「…ごめん、町田さん。何度来ても、同じだよ。僕は一緒に帰らない」


そう言うと彼女は一瞬眉を下げて、そしてすぐに何かを思いついたように「あっ!」と言った。


「先輩、先輩!アイス食べに行きませんか、アイス!おごりますよ!」


…アイス?

その単語で蘇るのは、色んな思い出。

…懐かしくて愛しい、思い出たち。


「最近暑くなってきましたし、どうですか?甘ーいアイス…」

「いいよ」

「えっ?」

思うより早く、僕の口は動いていた。

びっくりしたように口を開ける町田さんに、もう一度「いいよ」と言う。


「お店、僕が選んでいいなら、いいよ」


町田さんの顔は、これ以上ないくらいに明るくなった。

それを目に映しながら、僕はあの頃の記憶を脳裏に思い浮かべていた。






「きゃーっ、可愛い!先輩!可愛いですよ!」


町田さんが、アイスクリームのメニューを見上げて興奮したように喜ぶ。


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