眠り姫はひだまりで【番外編】
「いたっ!てゆーか手ぇ冷たっ!」
「だから、寒いって言ってんじゃん」
すると、色葉は両手で水野くんの手を握って、「私、手あったかいから」なんて言って温め始めた。
水野くんの顔が、一気に赤くなる。
…それに気づかない色葉は、何故かじいっと水野くんの手を見ている。
おーい、目の前でいちゃつくなー。
「…色葉、いーよ。もうあったまった」
「ほんと?」
…天然というのは、こういうとき羨ましくなる。
無自覚の可愛さってゆーか。
こんなこと、あたしできないし。
「はいはい色葉、いちゃつくのはその辺にして。お弁当食べよー」
「ええっ、いちゃついてないよぉ」
「見てるこっちが恥ずかしくなるのー!」
色葉から手を離された水野くんは、なんとも言えない赤い顔をして裕也くんを見ている。