眠り姫はひだまりで【番外編】
「……よかったの、これで」
「……うん」
「後悔してねえの?」
「………うん…」
してないわけは、ないけど。
当たり前じゃないか。
傷つけて、しまったんだから。
「…僕なんかより、町田さんには似合う人がいるんだよ」
いつ、僕のなかから色葉という『あの子』がいなくなるか、わからない。
そんな状態で、宙ぶらりんのまま町田さんに僕を追いかけさせるなんて、耐えられなかった。
町田ちよは、素敵な女の子だ。
「…大和がそれでいいなら、いーけど」
柚木がそう、ぽつりと言う。
…うん、いいんだ。
これで、いいんだ。
*
放課後、僕は先生から用があると言われて、職員室へ行った。
柚木にはもう、先に帰るよう言ってある。
僕は用が終わって荷物を取りに、教室へ向かった。
ガララ…とドアを開ける。
…見ると、広い教室でひとり、色葉が窓際の席について外を眺めていた。