眠り姫はひだまりで【番外編】



「……よかったの、これで」

「……うん」

「後悔してねえの?」

「………うん…」

してないわけは、ないけど。

当たり前じゃないか。

傷つけて、しまったんだから。

「…僕なんかより、町田さんには似合う人がいるんだよ」

いつ、僕のなかから色葉という『あの子』がいなくなるか、わからない。

そんな状態で、宙ぶらりんのまま町田さんに僕を追いかけさせるなんて、耐えられなかった。

町田ちよは、素敵な女の子だ。


「…大和がそれでいいなら、いーけど」

柚木がそう、ぽつりと言う。

…うん、いいんだ。

これで、いいんだ。





放課後、僕は先生から用があると言われて、職員室へ行った。

柚木にはもう、先に帰るよう言ってある。

僕は用が終わって荷物を取りに、教室へ向かった。


ガララ…とドアを開ける。

…見ると、広い教室でひとり、色葉が窓際の席について外を眺めていた。


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