眠り姫はひだまりで【番外編】
「俺と丸井さんでも、丸井さんを選ぶの!?」
「当たり前でしょ!?」
「まじかよ!!」
…水野くんて、案外子供っぽいんだな…
あたしは呆れた目で、裕也くんは楽しそうにふたりのやりとりを見ていると、突然水野くんはあたしへ指を差してきた。
「ぜっったい俺のがいい男だよ!」
その言葉に、あたしの『いい男スイッチ』が入る。そんなんないけど。
「あたしと色葉の仲の良さ、ナメないでよ?小学生の頃からなんだから!」
「でも今は俺が彼氏だよ」
「彼氏が何!?そうやすやすと色葉は渡しません!」
まるでお父さんである。あ、お父さんは大和か。
そんな言い合いをしていると、黙っていた裕也くんがくすりと笑った。
そして、あたしの顔を覗き込むようにして、言った。
「でも、ミオちゃんは俺のでしょ?」
…思わず、口の動きが止まる。
顔へ、一気に熱が集まるのを感じた。