眠り姫はひだまりで【番外編】
ふたりで教室へ戻っていると、「あっ」とミオが明るい声を出した。
「二組じゃない?あれ」
ぱっと前を向くと、前には移動教室の帰りなのか、二組の集団がぞろぞろ歩いている。
私の心は、一気にお花畑になった。
純くんが、男子たちと話しながら歩いている。
「…っ、純く……」
…そう、呼ぼうとしたとき。
彼の隣に、ひとりの女子が駆け寄った。
綺麗な笑みを浮かべて、純くんに笑いかけている。
「………ありゃ…」
ミオも裕也くんに声をかけようとしたけど、純くんの様子にやめたようだった。
「…えっと、どうする、色葉」
「…………」
仕方なく、その後ろ姿を見つめながら歩く。
…ダメだなぁ。
こーゆーとき、割り込んで話しかけにいくってことが、できない。
…根性なし。