二番目の女。
「なあ、なんでだ?」
『…ッ』
「俺の何処が、ダメなの?」
『――ッ』
困ったように眉を寄せて、ごめんなさい、と謝ると
「ヤダ、よ」
『――ッ、颯太』
ゆっくり涙を流した
「胡桃、好きだよ」
ぎゅ、と抱きしめてくる颯太に何も言えなくなった
「来て」
『わっ』
腕を掴まれて颯太は走って行く
何故かそれに断れずにそのまま走って行った
何処か知らないマンションの前に行きエレベーターに乗り、慣れた手つきで鍵をあける颯太を見て、あ、ここは颯太の家だ
――ダメだ
気付いた時には遅く、そのまま押し倒された
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