二番目の女。
彼が出た途端、ぱたんと座り込んだ。


『…っ』


悔しい。



修平さんの呼ばれる友達は、彩海を知っていた。

彩海は"彼女"として友達を紹介された



…私は――?



彩海は修平さんの友達から、いろんな事を聞いているだろう


何より、

修平さんから自分の事を知ってほしいと、色々な事を話しているに違いない。




私は涙で視界が歪むのを阻止するべく、

『あー、眠いなあ』


自分で言い聞かせるんだ。



これは涙じゃない、眠いんだ




勿論あくびなんかこれっぽっちもでないけど
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