二番目の女。





ボー、と外を見てると



―ガチャ


ドアを開ける音と共に「ただいま」の声




『…お帰り』

寝転がりながら颯太の方をチラリと見ると颯太は申し訳なさそうに眉を寄せた




「ごめん…本当ごめん…俺、何してんだろう?ごめんな?好きなのに…ごめんな」

頬を優しく撫でてくる彼に目を閉じた




そして優しく殴った跡を撫でる




『颯太…』



「ごめん…好きだよ」



そのまましゃがんで土下座してくる颯太に何も言えなくなった




『…いいの』


しょうがない、しょうがないもんね



「良かった…大好き…あっ、もうこんな時間だね。ご飯買ってきたよ」




ニコッと笑ってコンビニの袋をぶら下げていて


――修平さんの家に始めて家に行ったのを思い出した





「…どうした?」


『あっ、なんでもない!ありがとね』



ゆっくりその場に座ると、颯太におにぎりを渡されてそのまま口に入れた




時刻は夜6時30分

昨日別れを告げたから、もうご飯を食べなくて丸1日はたってるのか




…全然お腹空かなかったから気付かなかった
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