二番目の女。
「…胡桃、ゴメンね」
食べながらも泣きそうになりながら謝る颯太に、何度もいいのと言っても颯太はそれでは納得できてはないようだった
「俺さ、胡桃の事本当大好きでさ
何処にも行って欲しくないんだ
もう1度俺を好きにさせる
…だから、傍にいてほしい」
『…』
――それは、無理だ
颯太の事はやっぱりこれ以上特別には見えなくて、でも全身が痛い
…怖い
「ここ、俺ん家でさ、母さんいたんだけど全然帰って来ないし、俺誰に頼っていいかわかんなくて、そんな時傍にいてくれた胡桃がたまらなく好きで、好きで」
『…』
私も、両親はいるけど傍にはいない。
悲しい気持ちも、分かる――…
「もうしばらく一緒にいてほしい
好きだよ」
ちゅ、と頬にキスをして颯太はそのあとお風呂に向かった
どうやって出て行こうか
音のならない、暗い画面のままの携帯
ドアはただ1つ