二番目の女。
運よく彩海と修平さんがいなくてスムーズに用意が終わった
といっても春服だけならまだしも夏服も突っ込んだし夏過ぎるまでいるなんて武思わないかなあ…なんて不安になったけど、まあいいかと開き直って玄関にバックを置いた
そしてそのままリビングに向かった
『終わったよ』
言葉をかけると此方に振り向いて立ち上がった
「…コーヒー美味かった、サンキュ」
首を左右に振って玄関に向かった
『荷物詰め込んでたらこんなんなっちゃった』
なんて笑った私に武は少し嬉しそうに口元を緩めた
「いいの!じゃあ持ってくか」
と言って軽々と荷物2つを持った彼
「ゴメン…3つは持てないからそれは持ってもらっていい?」
『なんで武が謝るの!?分かった、有難う…』
ホラ、残りの1つは他の2つより軽いやつだ
なんてこんなに武は、優しいのだろう…
階段をゆっくり降りて車の裏に荷物を乗せてると
「―――アレ!?武っち?」
「…と、胡桃ちゃん?」
…ああ…もうヤメテ
背後から聞こえる声に、嫌気がさした