二番目の女。
「バイバイ!胡桃によろしく!」
「おう、じゃあな」
なんて言う二人に武はもう一度手を振り車に乗り込んだ
そして無言でエンジンを入れ、車を発車させた
「――ゴメン、待った?」
『んんんん!大丈夫だよ!』
あんな事を武が言った後だから恥ずかしくてまともに顔を見れなかった
「あ――…窓あいてた?ゴメン、聞こえちゃったかな?」
自分があけっぱだったと勘違いして武は少しあいた窓を閉めた
『ち、違うの…私が開けてて!その、嬉しくて、有難う』
素直な気持ちを告げると、んー、なんて少し恥ずかしそうな返事が入ってきた
「まあ言った事、本当だし」
『―――え』
ドキリ、として武の顔を見るとその頬は赤い
「胡桃の事、大切にしたいと思ってる…付き合って欲しいとまでは言わないから、嫌がる事はしないから傍にいて欲しい」
ああ――ドキドキする