二番目の女。
「ふふ、じゃあ私行くね」
そう言って彩海はブーツを履き、家を出た。
『いってらっしゃい』
携帯を開いた。
『…』
もう彼氏じゃないあの人からの連絡がくるかと思った。
それは勿論彩海目的で私に近づいた彼
『…、』
悔しい、なあ…
姉に勝てるもんなんて、なんもないじゃん
勉強、運動、成績…
姉はいつもできて、私は二番目
二番目、というレッテルがはられている。
でも、二番目っていうのも丁度いいかもしれない
プレッシャーは小さい。