スレイブプリンセス

さっきまで笑っていたバイオの顔が真面目な顔になる。

「またセイレリア家の令嬢が城に来た。追い払おうとしたんだが、失敗した。悪い。」

「…いや、いい。で、今どこにいるんだ?」

「執務室に入ったまま動かないんだ。多分お前を待っているんだろう。本当やっかいなお嬢様だぜ、昔から。」

「そうか、わかった。」

エデンは立ち上がり、城の方へと歩き始めた。

「おい、気をつけろよ、エデン。」

「わかっている。」
< 17 / 134 >

この作品をシェア

pagetop