危険なキス
 
「驚かせようと思って」

「そんな……。あたしがどんな気持ちだったか……。急に辞められて……連絡もつかなくなって……」

「ふーん?寂しくなっちゃったんだ?」

「そうじゃないです!」

「へえ?」


先生は、あたしの言葉に面白そうに受け答えするだけ。
あたしは自分より、15cm以上も高い先生を見上げて睨んだ。


「悔しかったんです!!」


その言葉に、再び先生は驚いた顔をしていた。
 
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