危険なキス
 
「絶対こっち向かないでくださいよ」
「わかってるよ」


先生は机の椅子に座り、ベッドに背中を向けている。

あたしは「はぁ…」とため息をつきながら、ベッドへ上がると、そこに置いてある部屋着を手に取った。

先生に背中を向けながら、制服を脱いでいく。


後ろに先生がいるというだけで、心臓がうるさいくらいドキドキとなっていた。


ワイシャツを脱いで、スカートをおろす。
下着姿になったとき、ブラをどうするか悩んだ。

いつもだったら、寝るときは苦しいから外す。

だけど先生がいる手前、外すのは抵抗がある。


あたしは散々悩んだあと、やっぱり外す勇気がなくて、そのままTシャツを手に取った。

そのとき……



「これ、外すんじゃねーの?」

「!!!」



急に背後から低い声。

そして、肩にかかっているブラヒモをクイと持ち上げられた。
 
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