危険なキス
 
教室に入ってきた瞬間、バチッと目が合った。

その瞬間、ドクンと心臓が跳ねた気がした。
先生は何事もなかったかのように、すぐに目線を逸らし、教室全体を見渡している。


あたしってば、何ドキドキしてんだろう……。


急にドキドキと高鳴ってしまった心臓をなんとか抑えようと、胸に手を当て深呼吸した。
その間にも、先生は出欠をとり、朝の連絡事項を述べている。


平常心平常心……


連絡事項が少なかったのか、朝のホームルームは5分で終わってしまった。
そのせいで、1時間目までだいぶ時間がある。

 
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