危険なキス
楠木を忘れようと、先生にゆだねたあの日。
あれが自分の初めての日なのに、怖いほど冷静だった。
痛みもあったし、感じることもあったけど、それは決して、快楽ではなかった。
だけど今、
先生が触れるすべての場所が、快感となる。
「せん、せっ……だめっ…」
「今日は、ダメも待って、もナシだろ?」
「そ、だけどっ……」
恥じらいから生まれる抵抗。
だけどそんなものは虚しく、気づけばあたしは、一糸纏わぬ姿となっていた。
「あんまり見ないでっ……」
「なんで?すげー綺麗だよ」
「やだっ……」
恥ずかしくて死んでしまいそうだった。
それなのに、先生はそんな反応すらも楽しむように、あたしの体を抑えつけて見つめる。
体が沸騰してしまいそう。
最初の時と違うのは、先生も同じ。
だってあの時は、こんなふうに見つめることもなかった。